胃はアルファベットのJのような形をした伸縮性の袋状の消化器官で、空腹時にはぺちゃんこで50mlの大きさしかありませんが、食べ物が入ってくると大きくなり、個人差がありますが1500ml位に満腹時は広がります。
胃の働きは、食べたものを一時的に貯えて吸収しやすい形に消化し、食べ物に付着した細菌の殺菌を行い、貯えたものを十二指腸へ送り出します。
十二指腸へは胃の中に入ってから10分後位から移動し始め、炭水化物は2~3時間、タンパク質や脂肪は4時間近く胃の中に貯えておく事が出来ます。
健康な胃では、胃酸分泌、粘液分泌、蠕動運動の3つの働きが均等に働いていおり、胃酸分泌とは、食物を消化するために胃壁から胃酸を分泌する働きで、粘液分泌は強い酸である胃酸から胃を守るために胃粘膜から粘液を分泌して、胃を粘液の薄いベールで被う働きであり、蠕動運動は食物と胃液を混ぜ合わせ吸収しやすい2~3mmくらいの粥状にして次の消化器官である十二指腸へ送り出す働きです。
胃は中に食物が入って食物量が多くなると胃壁が伸展して広くなり、胃液の消化と胃の蠕動によって食物を小さくして、十二指腸の方へ移動させます。
胃から十二指腸へ食物が移動する順番は、食物の性質と量によって決まり、硬くて大きい物は消化に時間がかかる為時間がかかり、浸透圧の高い食物は浸透圧を等張にするのに時間がかかるので遅く、酸性度の強い食物は、十二指腸液がアルカリ性な為、中和するのに時間がかかって遅くなります。
また胃の働きは精神面にも影響され、胃の神経は自律神経で制御され、胃の蠕動は副交感神経によって強くなり、交感神経によって弱まります。恐怖や不安、怒り等の感情やストレスで交感神経が強くなると胃の運動は抑制されて消化が遅くなります。
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