胃液は胃から分泌される無色透明の消化液で、pH1の強酸性を示しタンパク質の消化や食物に付着した細菌の殺菌を行い、1日で1.5~2.5L分泌されています。
胃液の主成分はペプシンというタンパク質分解酵素で、ペプシンはタンパク質を分解してプロテオース・ペプトンに分解し小腸で吸収しやすくしています。
胃液には口から入った細菌の殺菌を行い、胃には小腸と違って吸収作用はほとんどありませんが水、アルコール、ブドウ糖などをわずかに吸収しています。
胃液が強酸であるにも関わらず、胃が溶かされないのは胃液に含まれるばねばした粘液が粘液層という保護膜を胃壁につくり、粘液層のアルカリ性の成分で胃酸の塩酸を中和させているからです。
粘液層は厚さ1mmにも満たない極薄い層ですが、この層が胃粘膜の表面付近の胃液を中性にしてくれるので、胃酸によって胃が溶かされることがありません。
夏に冷たい物を食べすぎたり、飲み過ぎたりして消化不良を起こすのは胃液が水分で薄まるからです。
また激しい嫌悪感を示す時に「虫唾が走る」といいますが、この虫唾とは胃液のことで、あまりにも不快で吐き気を催した事を表しています。
昔の人は体内に普段は特に害のない虫が存在していると考え、胃の中にいる虫の出す酸によって不快感が引き起こされていると考えられており、虫唾以外にも腹の虫や、虫の居所が悪い等の体調や気分が体内の虫によるものと考えられていたようです。
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